春分の日。
これからの季節、三寒四温というけれど
徐々に気温が上がって
コートが薄手のものになって
淡い紅の色が街中に溢れてゆく。
凍える寒さから解放され
この煌めいた時間を待ち望んでいたはずなのに
今年はなぜか少し寂しくもあり
その理由がなんなのか分からない。
しいて言うなら新生活に向かう時の
期待と不安が入り混じったような体感で
心躍る瞬間を目前に
あと少しだけ後ろ髪を引かれていよう
といった感じなのだと思う。
私は解放的な夏が1番好きで
これはきっとこの先も変わらない。
ただ年々、春を迎えることのできる喜びが
強くなっているのを感じる。
春。
やりたいことがたくさんある。
行きたい場所も、会いたい人も。
瞬間の積み重ねが日々を創っていく。
その瞬間をいかに生きるか
一瞬をどう紡いでゆくかを
楽しめるようになりたいと思う。
可能性は自分で生み出すしかないのだ。
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