◼︎読書記録
◼︎冷静と情熱のあいだ
◼︎江國香織/辻仁成
この本を読みたい、と思う直感を
大切にしています。
12月1日、なぜだか急にこの2冊を
読みたくなったのです。
手に取るのももう何度目か分かりませんが
読むたびに新しい出逢いがあることも
本の素晴らしさだと思います。
これまではふたりの愛の、過去の
それを現在に繋ぐ物語だと思っていました。
いつからか先に江國さんの方から読み
辻さんの方を後に読むという
自分の中でのルールができるほど読んだ本。
それなのに、今回は
「順生」と「あおい」と
歳が近くなったこともあるのでしょうか。
思ってもいなかった発見が沢山あり
おもわず自分の直感に感謝しました。
「過去も未来も現在には敵わない、と思う。世界を動かしているのはまさにこの現在という一瞬であり、それは時の情熱がぶつかり合って起こすスパークそのもの。
過去に囚われ過ぎず、未来に夢を見すぎない。現在は点ではなく、永遠に続いているものだ、と悟った。ぼくは、過去を蘇らせるのではなく、未来に期待するだけではなく、現在を響かせなければならないのだ。」
この部分を読むために本を開いたのかもしれない。
そう思うほど響きました。
私たちは過去に引きずられ未来を憂う時間が
あまりにも長いのかもしれません。
私もどちらかというと様々なことに
思い悩んでしまうほうです。
いまこの一瞬を輝かせる生き方を。
いまこの時から始めたいと思いました。
最後に。
この物語のふたりが
空白の10年に囚われず
また新しい時間を紡いでくれますようにと
心から祈っています。
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